LinkedInに見えるニッチ深化の方向

作成日 2012年9月25日(火曜)
久しぶりに「LinkedIn」に寄ってみました。週末に事業関連で少しsocial media周りを整備したため、随分と見ていなかったこの英語系SNSを覗いたのです。随分とinterfaceも変わっていて、探索するのが面白かったです。
 
スタートしたのはFacebookよりも早かったような気がするのですが、その後は派手なスタイルやより楽しい生活・娯楽機能を充実させて個人ユーザーを取り込み、爆発的に流れに乗ったFBに大きく水を開けられた様相に。しかし、「まじめにビジネス・プロフェッショナル系」という当初からのヴィジョンに変更はなく、また、そのニッチなエリアでブランドを作っているみたいです。
 
久しぶりにLIの中に入ってみると、最も充実したのが「(潜在的な)contact」を探す機能だと感じました。FBの場合、contactと言うと「友人申請」という軽いのりがしますし、同時に、「リアルベースでは知っているけどFBでも繋がろうぜ」というスタイルも多く感じられます。が、LIの場合は、ベースがビジネスという面が強いからか、「contactとconnectionがビジネスを作る」という気合みたいなものがあり、「(既知の人脈よりも)ネットワークの探索」という面が強調されていると勝手に感じます。よって、例えば自分の出身校関係のcontactを探索する場合もFBのようなバッチ型の検索結果ではなくて、下記のように、極めてinteractiveな絞込み型です。
 
cap linkedin berkeley connection
 
こうして、業種を絞ってみたり、居住地で絞ってみたり、色々と動かしながらそのたびに出力される結果を見てcontact要請を出す決定をしていきます。ちなみに、学部と大学院の母校であるBerkeleyとTokyo Tech(東工大)をそれぞれ見ますと、「entrepreneur(起業)」の数が桁違いなのが目に見えてとても面白い。むろん、そもそも英語系のLinkedInに東工大の皆さんの登録が少ないですから、分母が異なるため単純な比較はできませんが。
 
で、これと連動するルールでしょうが、FBなどよりも遥かに、自分のページのprofile欄を充実させよとうるさく言ってきます。これも、ビジネスの繋がりに背景情報が大きな意味を持つからでしょうか。FBのように、もっと言えばTwitterのように、「面白いことを吐く奴なら別にbackgroundは関係ない」というフリーなスタイルよりはもう少し堅いとも言えます。ですので、自分の現職や前職はむろんのこと、研究者ならば論文履歴も載せろと言われます。
もうひとつ面白いのが、contact申請の情報となる検索出力の際に、「今の自分のnetworkからどれだけ離れているか」がすぐ視覚的に分かります。既にlinkedinした友人を介して繋がっている場合は「2nd」の表記が、そのまた誰かを挟んでの場合は「3rd」というように。
 
ちょっと気になった人物の場合、それが既に母校出身者などの枠で狭められた出力だと、たいていが「3rd」になるという発見は面白いですね。尊敬する米国の社会心理学者のStanley Milgramが、「six degrees of separation」(世界の全ての人とは「6th」あれば全部繋がる)を説いたことは有名ですが、それを彷彿とさせますね。「3rd」ぐらいまでなら、contacdt申請してもいいだろう、という気になります。
 
IPOの金額が高く付けすぎたのか、最近勢いに少しだけ陰りが見えながらも、まだまだジャイアントなFBは、ビジネス・まじめな特化型で深化するLIを吸収合併するのでしょうか。注視しましょう。
 
最後に1点。LIは既述のように英語系です。FBのように日本語説明が充実している訳ではありません。が、そこも1つのマーケティングと言うか企業ブランドでしょうね。事実、同じ日本人から申請を受ける場合も、FBの場合とLIの場合では受け取る印象が異なります。後者の場合は、「少なくとも英語ができるレベルの人」という属性が自然に付着するので、その分少し多めにprofileを読もうという気にもなります。この点で、今後のことを考えると、日本の企業人もLIにアカウントを開いて繋がっておく、とういのはよい自分マーケティングかも知れませんね。
 
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