昨日、ずっと「更新せよ」としつこく警告が出ていたPC向けfirewallソフトであるZoneAlarm(もちろん個人利用ですからfree版ですが)を更新しました。結果、使い勝手が悪くなりそうだったので、10年以上愛用したソフトなのですがアンインストールしました。理由はその「suite」化。最近のソフト(特にutiility系)の開発傾向でもあります。いまでは、できるだけ頼らずに来たWinOS由来のpersonal firewallとやらを、まぁ信用できそうなので使っています。メモリーに余裕もできて満足です。


ZoneAlarm(以下ZA)は、まだ開発会社がCheckPointなんて名乗っていなかった、個人のプログラマが開発したにしてはごっつ秀逸なソフトですなとため息が出ていた時代から使っていました。90年代後半ですか。この頃は、ようやく遅まきながら日本でもネットセキュリティーが業界で言われ始めていた頃でして、まだ「個人PCにファイアーウォールぅ!?」と言われた時代。ですが、米国生活が長く、またセキュリティーオタクである私には、看過できない問題だったためZAをインストールしました。

PCのportの開き具合をチェックしてくれる色々なサイトに自分のIPアドレスを入れて強度を試し、そこでまたセキュリティー知識を仕込み…ということを愉しんでいました。こういう、セキュリティーに関する独学を助けてくれたという点でも、ZAにはお世話になったものです。「ステルス」状態でありながらきちんとウェブサービスも受けられるように設定もしてくれるZAが大好きでした。…昨日までは。

「suite」化…つまり、セキュリティーソフトであれば、ファイアーウォールもしますよ、怪しいソフトもチェックしますよ、ウィルスチェックも定義ファイルの更新もお任せを、そうそう、PCも最適化しましょうかね!…と、関連する機能をてんこ盛りにして、「豪華セット(=suite)」として世に出す、という戦略は、最近どの業界でも見られます。それ自体は、顧客へのサービスとしては間違ってはいないでしょう。でも、その個別の機能を個々で実現できる知識とスキルを持った上級の利用者にとっては、邪魔ながらくたが大量についたという印象を強くもってしまうもの。新たな初心者の客を取るか、昔からの玄人の客を取るか。ネットビジネスであれば、前者でしょうね、私も。

そして、この「suite化」には強烈な副作用があります。特にPC玄人向けには見逃せないものが。1つにメモリーの馬鹿食い。ZAはいまや130mbものメモリーを食べる大食いさんに成り果てました。Operaか!(Operaユーザーはここで笑うところ…私も含めて)。昔は1/5ぐらいのスリムで正確に仕事をする職人だったのに。そしてもう1つのマイナス点は、あまりに色々とやってくれるおかげで、他のソフトとコンフリクト(葛藤)を起こしてしまう、ということ。むろん、今まで使っていたanti-virusソフトは使えなくなります。つまり、玄人客にとっては、使えないソフトになってしまうのです。

私はanti-virusソフトに関しては、色々と試した挙句、今ではAVGという、これまた個人利用だとフリーなソフトを愛用しています。開発陣営も非常に秀逸で、少し重たいですが、まぁ許容範囲なメモリー消費でよく仕事をしてくれます。何より、私の古いメーラー(Eudoraの古いタイプ)では、そのままだとメール送受信に暗号化通信(SSL)が使えないのですが、Eudoraの設定ファイルをDOS時代よろしくいじり、このAVGとportのやりとりをすることで、SSL化し、さらにviusチェックも通るようになる、という嬉しさ。ですので、この点でもAVGを切ってやたらと重たいZAに置換する、という選択肢は、セキュリティーオタクには、なかったのです。cap avg interface

ZAが去ったことで、代わりになるものを使う必要が出ました。そこで、WinOSに付随しているものをコントロールパネルでチェックすると、以前より随分とかっこいいではないですか。詳細な例外設定もできるので、この程度で大丈夫だと思われます。オフィスではルーターが働くのでそれほど神経質にならずともよいですし、怪しいネット系ソフトの場合は、AVGが細かく潰してくれます。カフェなどでの利用の際に、公共無線LANを通じてcrackerが入れなければそれでよいので。

「便利」・「suite化」がもたらす弊害を、ひしひしと感じた経験でした。

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