今日はひねもす(終日)のたりのたりかな(蕪村)…という感じで、1日中PCの前に座って、私が管理する複数サイトのコンテンツとsocial mediaとの連携について学んでは裏方をいじっておりました。少し驚いたのが、ちょっと突っこんで追いかけていない間にえらい進んだsocial系のネット技術というか「ウェブサービス技術」ですね!これには参りました。でも、とても勉強になりました。まだまだアイデアと工夫次第で、色々とできますねぇ。


でも、それらの進んだサービスのアイデアを可能にしているのは、実はかなり泥臭いネット技術、もっと言えば、サーバーをはじめとするUNIX系の技術です。事実、私もその連携技術の諸々のところで.htaccessファイルをいじることになったり、セキュリティのチェックしたり、ウェブサーバーのlogを取ったり…と、全部UNIXシェルでの作業。今はサーバー管理も多くの部分がウェブインターフェースになっているので、私も随分と久しぶりにシェル画面(tcsh)をずっと10時間ぐらい開けていました。…なんでしょうね、この安心感。なんか、この、直接に水面下のしくみに手をかけているという妙な落ち着く感じ…。学生時代を思い出して、懐かしい感覚でした。

cap linux shell

 

色々と華やかなウェブサービス業界ですが、そのふわふわした感覚だけで進もうとすると、多少基盤型のITをかじった人間であれば、何か気持ちの悪い感触に囚われます。実態が無いのにどんどん資金が集まって経費を使えてしまうベンチャー、そんな感覚です。故にこそ、「何のためにそれをやっているのか」、「それを実装する意義と目的は何か」という点を、常に念頭に置いておかないといけません。なぜ情報を運ぶのか、なぜそこに連結させるのか、なぜ持ち歩く必要があるのか、と。

 

別にUNIXを覚える必要はありませんよ。面白いですけどね、実際の話。ただ、「そのウェブサービスが乗っている土台のしくみ」に多少思いを馳せておいて、何もないところにクラウド(雲)が出来ている訳ではない、という認識は、心によい意味で手綱をつける気がします。いきなり雲はできず、地面や川などから上がってくる水蒸気が…というメカニズムを知っているかどうかで、落ち着き具合が違うような気がするのです。

 

私も足を突っ込んでいる認知行動系の科学における統計にも、似たところがあります。確かに、データをきちんと統計パッケージに載せて解析できればよいですし、その解釈に誤りがなければOKです。複雑な線形代数の理解は不必要でしょう。ただ、そればかりが強調されて、統計数理の基盤が少しもないと、すごくふわふわした統計の使い方をしてしまうのです。地に足の着いていない、という感じでしょうか。これは、大学院時代に私も先輩諸氏からたくさん学ばせてもらいました。

そういう点でも、いまオープンな出来すぎた統計パッケージである「R」が、GUI(graphical user interface)のみのパッケージが溢れる中で大学院レベルの諸君に人気が出ているのは、とてもよい気がしますね。少し、基盤の数理イメージに触れることができてそうですから。

 

この、「基盤となる技術を触っている」という感触は、意外と、新しいサービスを生み出すときにも、幅のある思考を生み出すものとして効いて来るのではないか…などということを、文字だらけのシェル画面を見ながら思った昼下がりなのでした。

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