- 作成日 2013年1月20日(日曜)05:43
そして見つけたのがJavaで動く「Red5」ですよ!私の大好きなOSS(Open Source Software)!高価なソフトウェアと同等かそれ以上の高い機能を持ちながら、ソースがオープンにされ地球上で開発と利用が共有され、何より無料なOSS。この「シェア」の思想は、UNIX/Linux世界では馴染みのある世界ですし、リアル世界でもBerkeleyなどにいれば感じられますが、他の業界や地域ではまだまだこれから。いずれにせよ、動画のストリーミング配信というごっつ高度で高額そうなサービス提供を可能とするOSSとして、Red5があるわけです。

このRed5は、
スターウォーズオタク(「Red5」という語も劇中に出てきます)の優秀な技術者たちが、高価なアドビ社の類似サーバーソフトが扱うデータをがりがりと勝手に(公開してくれなかったので)解析して開発したという、もう骨の髄までパンクなサーバーソフトですが、できることは動画や音楽のストリーミング配信だけじゃない。
リアルタイムストリーミングも可能なため、世界同時生中継配信もできるし、ネット会議のアプリも作れる。ウェブカメラでローカルに録画した動画をストリーミングしてサーバー側でフラッシュファイル保存することもできるので、遠隔操作可能な監視カメラも運営できますな。何しろ高度です。それは顧客ニーズに合わせて今後ぼちぼちですが。
続きを読む... - 作成日 2013年1月19日(土曜)05:43
お客さんに、全国的な活動で知られる大手の患者会があります。彼らの重要な活動の一つが「勉強会」。定期的に複数の専門医を招き、最先端の治療動向を1時間ずつ講義してもらい、そこに参加者からの質疑応答があるという本格的なもので、まさに「患者中心」の医療の1つの形です。ただ、全国で活動しているとはいえやはり東京・大阪での開催が中心となってしまい、地方メンバーへの便宜がなかなか図れないという悩みが。そこで、その内容を高画質の動画にして全国津々浦々に配信するサービスを考えるに至り、ご相談を受けました。

まず最初に考えたソリューションは、
講義の動画ファイルを閲覧者にダウンロードさせて、ローカルで動画再生ソフト(主に所持率の高いWindows Meida PlayerやReal Player)でゆっくり再生してもらう、という簡便な方法。HTMLで動画ファイルをポイントするだけなので、提供側には何の面倒もありません。手元の動画ファイルを2種類に変換さえすれば終わりなので楽。が、この方法はせいぜい動画ファイルが1-2分程度、せいぜい3分程度の場合まで。それ以上の長さであれば、利用者がファイルまるごとダウンロードする間が全て「
待ち時間」になってしまい、不都合のきわみです。例えば、1時間ぐらいの動画だと、利用者の回線速度によっては
20分以上じーっと待つことになり、どう考えても利用者中心とは言えない。「患者中心」を標榜しているのにこれはまずい。
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