人材派遣市場で最も魅力的な国々とは?

人材派遣業の国際的組織であるStaffing Industry Analysitsが最近出したレポートによると、世界における人材派遣市場で最も魅力的な国にインドとマレーシアが上がりました。中国は3位、つづいてアイルランド、カナダ、そしてドイツです。

https://www2.staffingindustry.com/eng/About/Media-Center/Press-Releases/India-and-Malaysia-Rank-as-Most-Attractive-Staffing-Markets2

圧倒的な急伸経済力と華僑含めた人口の意味での巨大市場を抱える中国が何故か1位でないのがポイントかと。中国をインドとマレーシアが抑えた理由の一つは、産業や社会文脈での英語の活用でしょうね。人材派遣の利益幅が多いのは農作業ではなくホワイトカラー職種ですが、この層においてこの2国はほぼ100%の社会人が英語を操れます。プラス、経済の伸長、テクノロジーの現場への投入、そしてCovid-19ワクチン後のレジリエンス等が加味されたようですね。

第2のポイントは、本来ならば老成した先進国であるはずのカナダとドイツがランクインしていること。英語の活用は同様に理由の1つでしょうが、加えて、2国の積極的な移民政策および課題解決が挙げられます。活発な国内市場の「かきまぜ」がこのように起爆剤として必要ですが、むろんそこにはローカル文化との衝突などの困難な課題がないわけではない。そこを果敢に取り組もうとする意志が、この2国のリーダーシップには感じられますね。何より、政治トップたちのリーダーシップがわが国と比べると遥かに痛んでいません。

引き続き、中国-インドに挟まれたASEANは、注目したい市場であることが分かります。

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