第8回コーチングサロン「21世紀的対機説法」は「自分らしさ~コンフォートゾーン」で開催されました。

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ここのオンライン「コーチングサロン」の場は、宗教哲学の議論の場ではありません。あくまでも、仏教の視点が「娑婆」にいかに豊かに活用できるか、ひいては「ビジネス」にも応用できるか、を鼎談する場になっています。

今回もそうなりましたが、ビジネスというよりは、より広く「社会をよくするために我らの『小欲』をどうやって『大欲』へ昇華させるか」や、「子供のこれからの教育のためにはいかに『頭蓋骨を拡げて行くか』」といった、pro-socialな切り口での発言が多かったような気がします。

とはいえ、もちろん「諸法無我」を掲げる仏教が下敷きにあるコーチングサロンですから、冒頭はまず、この辺りを皆で確認しました。特に私は、一見「自分らしさにこだわる」ことで「娑婆視点」に偏り、不自由に陥る可能性がある現代コーチングと、「涅槃視点」を強調し過ぎて娑婆への軸足が甘くなる可能性を持つ浄土教との対話のヒントとして、米国コーチング潮流の歴史を俯瞰しました。

要するに、19世紀のラルフ・ウォルド・エマーソンに端を発し、その後の米国での新しいキリスト教的ムーブメントにもなったnew thought(光明思想)の話や、同じくエマーソン的オリジンを持ちつつ、そこから米国心理学を形成して行くウィリアム・ジェームズの意識哲学の話などを俯瞰しつつ、それらが強い影響を与えてきた「現代米国コーチング」にも、きちんと「宗教的な視点」が色濃く入っている点を指摘した訳です。

この辺りに軸足を置くと、コーチングと、仏教とくに浄土教とが、「自分らしさ」についても語れる土台が作られるのでは、と放り込みました。

今日は、初めて参加された方も複数名いらっしゃったので、最後の30分間での質疑がけっこう盛り上がって楽しかったですね。もっと多くの異なる業界の方々に参加して欲しいので、今後のマーケティングを頑張らねばなりませんね。特に、お坊さん方面への。

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