第11回コーチングサロン「21世紀的対機説法」は「Field of Dreams|観相念仏」で開催されました。

今回は、冒頭から、Hirokiコーチからの「コーチングのいくつかは、『強いイメージが成功を導く』ことは脳が生来持っている仕組み」と、あたかもそれが「科学的に証明されている」かのように断言することが多いが、実際にはどのあたりまで科学的に分かっているのか?という問いかけから始まりました。当然それは、科学サイドの私が答えることになるので、せっかくの機会なので丁寧に時間をかけて分かりやすく答えたつもりです。

結論としては「科学的に『その可能性の一端が示唆されたと言える研究もある』という、かなり慎重な言い回しで述べることになる」。ついでに言えば、それらはあくまでも、学術論文の箇所で言えば「Discussion」セクションでの話で、研究チームが出力結果の内容を「解釈」した部分のエビデンスレベルであり、「過去形」で冷たく研究結果のみを告げて想像力を入り込ませない「Result」セクションのレベルの話ではない、ということ。それを、あたかも「(Resultセクションで)証明された」(その場合も、『その論文で示された』以上の強さはないのだが)かのように断言するのは、完全に科学の改ざんに当たり科学者はもちろんしませんし、科学リテラシーがある程度ある人たちは、気を付けないとね、ということ。

ただ、「科学で証明された」ことしか話さないとすれば、人の人生を変えるようなインパクトを持つmotivational speakersも登場しないので、そこはバランスの話であり、委縮する必要はない。ただ、気を付ける必要はあるね、という落としどころでした。

そこから実際に「イメージ」の持つ力のようなものの議論を経て、浄土真宗における「浄土イメージ」や「阿弥陀仏イメージ」を伴う「観相念仏」とは何か、また、日本の浄土教の歴史の中でそれらがどのようにして「称名念仏」に大きな意味を持って置換されていったのか、の説明がGwenさんからありました。大変勉強になりましたね!

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