全世界のスマホを操作するOSは大失敗から生まれた

鼻血が出そうなとてもよい記事です。出落ち感満載のタイトル「Unix at 50: How the OS that powered smartphones started from failure」をシェアします。1.5年前ぐらいの記事ですが、FBの所属グループの方がシェアしていたもので、とても楽しく読めました。

その当時に、「UNIXさん50歳の誕生日おめでとう!」的に書かれたものです。冒頭でmentionされている通り、今や「世界中のほぼ全てのスマホはUNIX本家と分家で動いている」ことは事実ですものね。そんな時代が来るとは、1994年ぐらいに米国はWyomingのドど田舎(人口密度が1を切ってたと思う)で初めて渺々たるUNIXとネット世界に触れて鼻血を出していた留学生の私は想像もつかなかったです。

https://arstechnica.com/gadgets/2019/08/unix-at-50-it-starts-with-a-mainframe-a-gator-and-three-dedicated-researchers/

私がUNIXの開発物語についていつも感じて来たこととほぼ同じことをこの記事の著者も書いているのを読んで、とても嬉しくなりました。私は日本での悪しき習慣的分類法では「文系」となるだろう心理学の人間ですが、世界を席巻するOSとその歴史の記事を読んでいまも鼻血が出せるのは、「無駄なほど豊かな米国大学のコンピューター環境」に依るものだと考えています。とても感謝しています。

【And so the most influential operating system ever written was not funded by venture capitalists, and the people who wrote it didn’t become billionaires because of it. Unix came about because Bell Labs hired smart people and gave them the freedom to amuse themselves, trusting that their projects would be useful more often than not.】

「全部みじめに失敗した」からこそ、UNIXが生まれたのですね!若者にはぜひ、「悔しかったら、ハッカーレジェンドのこいつらみたいに、こんなぐらいでっかく失敗してみろや!」と発破かけてあげたいです。この時代に「イノベーション!」なんてほざいている、我々大人の責務だと思います。

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