procrastination/先延ばし癖へのself-compassion解決策

英語ではprocrastinationという立派な呼び名がありますが、日本語だと「先延ばし癖」というところでしょうか。私自身、「professional procrastinator」と呼ばれるレベルで物心つく頃から戦っている問題行動、悪い習慣です。関係書籍も大量に読んだし研究もずっと追ってきました。well-being文脈でも大事なテーマなので、特に2000年以降、いわゆるpositive psychology領域で多くの研究が進展しています。

特に最近では、self-compassionとself-forgivenessが鍵なのではないかと言われています。一見、「自分に甘すぎる」からこそ先延ばしするのではないか、と素人は思いがちで、実際に研究者もその路線で何十年も調査してきた節があります。ところが、positive psychologyでの研究が進むにつれて、むしろ「甘い」のではなく「厳しすぎる」ところから生じる「感情統制」エラーの方にその根っこがあるのではないか、ということが言われ始めました。

己れに批判的な感情がストレスを蓄積し、「これ以上ネガティブ感情に行きたくない…」という防御反応により、対象自体を忌避する行動に繋がる、つまり、更なる先延ばし行動が生じるという悪循環です。

実際に、self-compassionとself-forgivenessの練習によって、実際に先延ばし行動が減少するかを調査する多くの実験が行われています。結果は概ねポジティブで、学生にも社会人にも効果があることが分かっています。

自分に厳しさが足りないからこその問題行動だと思われていたのが、実は、ゆがんだ方向に自分に厳しすぎるからこその感情ストレスの負荷が高まり、それを避けるためにその課題を避けてしまうという行動ルーチンが発生しているというこの発見は、この業界においてはかなり大きな進展でした。

瞑想も含めたself-compassion等のワークがとても効果的とのこと。私もこれを参考にemotional regulationを心がけ、引き続き修業したいと思います。

(info source: https://greatergood.berkeley.edu/article/item/two_Counterintuitive_ways_to_stop_procrastinating

【この記事のような、日本では通常アクセスしない世界中のinspiringな情報に、約100媒体から厳選された5記事(日&英)が解説コメントと共に送られ、月1のオンライン会合にも参加可能!なサロン(2種類)へのご参加はこちらからどうぞ!

Translate »